あじは、身の旨味も濃く、DHAなど私たちの体に有効な成分を豊富に含んでいます。
年中スーパーなどで販売されている馴染みのある魚だと思いますが、あじが最も美味しく脂ののった時期とされるのは、5月〜7月。
この時期になると、あじ釣りに出かける方も多いのではないでしょうか。
販売されているあじも、大量に入って比較的、安価で売られていますので、家計にも優しいですよね。
では、そのあじが大量にある場合はどのように保存しますか?
一度に食べきれない量であれば、どうにかして保存しなければ傷んでしまいます。
上手に冷凍保存して、解凍後も変わらず美味しく食べたいですよね。
ということで、今回はあじの上手な保存の仕方についてご紹介したいと思います。
あじは三枚におろしてから冷凍保存すると、調理もしやすく、鮮度も落ちにくいので、ぜひ参考にしてみてください。
あじの三枚おろしを冷凍!美味しさを保つポイントは?
まず、魚の三枚おろしの経験がない方のために、簡単に三枚おろしのやり方についてご紹介しますね。
あじの三枚おろし
・尾っぽ近くの、ガザガザしたトゲの集まりのようなウロコ部分を削ぎ落とします。(両面)
・頭を落とし、肛門部分まで腹を切り開きます。
・内臓をかき出し、流水できれいに洗い流しましょう。(血の塊などが残ってしまうと臭みや傷みに繋がります)
・キッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取ります。
・包丁を短めに持ち、まな板と水平に、あじの腹の方から、中心にある中骨まで切り目を入れます。
・反対の背の方からも同じように切り目を入れたら、包丁の先を切り目部分に突き刺し、身と中骨を切り離していきましょう。(尾っぽを掴んで行うとやりやすいです)
・次に、反対側の中骨がついた身も同じように切り離せば、三枚におろせましたよね。
・最後に、腹の部分にある細い骨を、削ぎ取れば出来上がりです!
では、三枚におろした、あじの冷凍保存方法with美味しさを保つポイント!
あじを、一切れずつラップで包み、チャック付き密閉袋に入れて冷凍。
金属のバット(トレー)に乗せて冷凍庫に入れれば、通常よりも早く冷凍されますので、旨味も逃げません。
きちんと下処理ができていなければ、しっかり密閉しても、急速冷凍させても、美味しさは保てませんので、下処理は重要です!
この方法で、だいたい2〜3週間は冷凍保存できます。
あじの三枚おろし保存の注意点!冷凍焼けの原因と対策
あじを美味しく冷凍する方法はお分りいただけたと思います。
ではここで、冷凍する際の注意点についてのお話をしていきますね。
冷凍保存している食材など、気をつけなければいけない点は、冷凍焼けを防ぐことです。
冷凍焼けをしてしまうと、変色したり、乾燥して味も落ちてしまいます。
原因は、乾燥・酸化です。
食材そのものが、しっかりと密閉されておらず、水分が蒸発し、冷気に直接触れることで、どんどん乾燥してしまいます。
そうなってしまうと、食材の水分(旨味)は抜けて、その空洞になった部分に空気が入り酸化・劣化してしまいます。
食べれない事はないですが、美味しくはありませんので、おすすめしません。
冷凍焼けをさせないためには、前述した通り、一枚ずつラップでしっかり包み、チャック付きの密閉袋で出来るだけ急速冷凍させることですよ〜
あじ三枚おろしの下味冷凍!美味しさがUPする冷凍の裏技
あじを三枚におろした後に、下味をつけて冷凍させると、味も染みて、手軽に調理ができます。
下味冷凍の手順
・おろした切り身に、塩をふります。(10分放置)
この一手間で、臭みが取れて、味も染み込みやすくなります。
・お好きな調味料に30分程度、冷蔵庫で漬け込みます。
味噌や麹を使った調味料を使う際は、味が染み込みにくいので、1日程度冷蔵庫で漬け込みましょう。
・一枚ずつラップで包んで、チャック付き密閉袋に入れて冷凍保存。
ここまでしておけば、しっかり鮮度が保てて、解凍後も美味しく食べられます。
まとめ
あじが大量にある場合は、保存の仕方も考えなくてはいけなくて、結構面倒ですよね。
小さな豆アジなどであれば、手で下処理ができて簡単なんですが、小さい分、手間もかかります。
どんな食材でも、美味しく鮮度を保とうとすれば、一定の手間はかかるものです。
しかし、そこをしっかりと出来れば、解凍後も美味しく楽しめますので、頑張ってみてくださいね〜