アルツハイマーは認知症全体の6割と、認知症の中では一番多いといわれています。
記憶障害や判断力の低下、時間や季節などの認識ができなくなる見当識障害、BPSDが症状として現れます。
残念ながら、アルツハイマーは現代の医療では完治ができません。
しかし、早期発見・早期治療で症状や進行を緩やかにすることができます。
もちろん、予防することも大切です。
今回は、アルツハイマー予防におすすめのゲームや体操をご紹介していきます。
アルツハイマー予防におすすめのゲーム
「アルツハイマーの予防は脳を働かせるだけでいい。」と思っている人も多いのではないでしょうか?
アルツハイマーの予防には運動も大切だと言われています。
1人部屋にこもってパズルをする…。
一見脳を働かせると思われますが、外部からの刺激がないため単調な作業になってしまいます。
アルツハイマーの予防では、脳を働かせると同時に体に刺激を与えることでより効果的になると言われています。
なので、アルツハイマー予防をレクリエーションに取り入れる場合、体を動かすゲームがおすすめです。
一番簡単にできるのはボーリングですね。
手や足の力を使うだけでなく、「どこにボールを転がしたらピンが多く倒れるか」「あのピンを倒すにはどうすれば良いか」など、考えながら行うことができます。
入居者によっては身体状況が違うため、椅子や車椅子に座ったままでないとできない人もいます。
そんな人には、机の上にピンを並べるなどの工夫をしましょう。
また、カラオケもおすすめの一つです。
昔好きだった歌を歌いながら、過去の出来事を思い出せるからです。
「昔なにが好きだった」「昔こんなことがあった」など、普段の会話で聞かれても思い出せず、途中で思い出すのを諦めてしまう人も多くみられます。
意識に脳を働かせることも大切ですが、過去をふと思い出すのもアルツハイマーの予防には大切です。
昔を懐かしむレクリエーションとしても最適ですよ。
アルツハイマー予防には脳トレがおすすめ
「歳をとったからしょうがない…。」忘れやすくなったことに対して、そう思っていませんか?
脳は意識して働かせることで、どんどん活性化します。
逆に脳を働かせないと、より物忘れなどがひどくなり、認知症につながる可能性があります。
脳を働かせるには、脳トレがおすすめです。
脳トレは計算だけでなく、パズルや囲碁・将棋などがあります。
昔、将棋や囲碁が好きだった人には、レクリエーションに取り入れてみませんか?
普段のレクリエーションに参加しない人も、囲碁や将棋などには参加するかもしれませんよ。
入居者で経験者が多い場合は、大会を開催してもいいですね。
また、脳は読み書きや人と話すことでも活性化します。
自分の居室に1人で閉じこもり、食事などのときにしかフロアに出てこない…。
そんな入居者はいませんか?
確かに1人でいるのが好きな人もいますが、閉じこもったままでは脳にも体にも良くありません。
無理やりフロアへ連れ出すのはおすすめできませんが、その人の趣味や特技などをレクリエーションに取り入れても良いですね。
レクリエーションの内容自体は脳トレに関係ないかもしれませんが、他の入居者と関わることも刺激になりますよ。
アルツハイマーを予防する体操
先ほども少し触れましたが、アルツハイマーの予防には脳だけでなく体も大切です。
ウォーキングやジョギングなどの運動が有効だと言われていますが、施設に入居している場合はなかなか機会がないですよね。
そんなときは室内でもできる体操が、毎日継続できるのでおすすめです。
特におすすめなのは、ラジオ体操です。
学生のときに行ったことのある人がほとんどではないでしょうか。
新しい体操を覚えるのも脳の活性化に繋がりますが、毎日継続できなければ意味がありません。
朝、フロアにみんなで集まって体操すると気持ちが良いですよ。
さらに、ラジオ体操はスタッフの腰痛予防にも効果があると言われています。
昔ながらの、ラジオ体操参加カードを作っても楽しそうですね。
まとめ
今回はゲームや脳トレ、体操など一部の予防法をご紹介しましたが、一番大切なのは楽しく予防ができることです。
アルツハイマー予防だからといっても、嫌なことは誰しも継続させることはできません。
様々な予防法の中からその人に合ったものを選び、それを楽しく行うことも大切なのです。
アルツハイマーは運動や体操、ゲームや脳トレで予防ができると言われています。
しかし、他の生活習慣が乱れていては意味がありません。
他の病気もですが、「これだけを行えば病気にならない」というものはありません。
適度な運動だけでなく、他の生活習慣も重要なのです。
偏った食生活や睡眠不足、喫煙、過度の飲酒など心当たりはありませんか?
運動をはじめ、他の生活習慣も改善してアルツハイマーを予防しましょう。
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