人は高齢になるとともに、身体機能がどんどん衰えて行きます。
高齢者の中には病気や怪我の後遺症から、身体に麻痺が残ってしまうことも。
自宅での生活が困難な場合、老人施設に入所する人もいるでしょう。
老人施設での生活はこれまでの生活とは違い、自由に外出できる機会が少なくなります。
そのため、施設での生活は閉塞的になってしまいがちです。
だからこそ、施設で行われるレクリエーションには季節感を取り入れることが大切です。
今回は、高齢者にもおすすめの10月レクリエーション企画をご紹介します。
10月のイベントである、ハロウィン企画もありますよ。
レクリエーションの企画に悩んだときや、レクリエーションのマンネリ化を防ぐためにも、ぜひ参考にしてみてください。
10月は少し肌寒い日もありますが、比較に外出しやすい月でもあります。
そのため、散歩レクリエーションを取り入れても良いですね。
季節の花や、場所によっては紅葉も楽しむことができますよ。
日によっては気温差が激しいため、上着や水分などの準備も忘れないようにしましょう。
レクリエーションは楽しむことだけでなく、安全面も重要です。
悪天候の日は無理に外出レクリエーションを行わず、別の日に行いましょう。
また、10月はハロウィンのイメージが強いですが、国民の祝日として体育の日があります。
ボーリングや玉入れなど、ちょっとしたスポーツレクリエーションを取り入れても良いですね。
スポーツレクリエーションを取り入れる場合は、車椅子の人や麻痺がある人でも行えるものにしましょう。
ボーリングの場合、床に設置すると球を転がしにくい場合もあります。
机の上に設置するなど、入所している人がやりやすくなるような工夫をしましょう。
寝たきり状態の高齢者には、スタッフが手を添えて行うなどをしても良いですね。
高齢者の中には見ているだけが良いという人もいます。
無理矢理レクリエーションに参加させるのではなく、やっている人の応援などをお願いしましょう。
高齢者にとって、ハロウィンはあまりなじみのないイベントですが、レクリエーションとして取り入れることができます。
かぼちゃなどの秋の食材を使用した、ハロウィンのおやつレクリエーションを取り入れてみてはいかがでしょうか?
ハロウィンの時期になると、かぼちゃやお化けの形をしたお菓子が販売されます。
それらをトッピングに使用することで、ハロウィンらしさを表現することができますよ。
飾りつけやスタッフが仮装をするなどして、ハロウィンを盛りあげましょう。
ハロウィンは、高齢者にとってあまりなじみのないイベントです。
ハロウィンパーティーをするときは、ハロウィンとはどんな行事なのかを説明しましょう。
どんな行事かを知ることで、ハロウィンパーティーをもっと盛り上げることができますよ。
10月のレクリエーション企画は、散歩やスポーツ、ハロウィンだけではありません。
秋の食べ物である、りんごやぶどうなどの塗り絵もおすすめですよ。
「塗り絵は子供向けなのでは?」と思われる人もいますが、最近では大人の塗り絵というものもありますよ。
色鉛筆や絵の具など、使用する道具によっても仕上がりは変わります。
塗り絵のイラストは、インターネットでも手に入れることができます。
レクリエーションの予算が余った場合は、100均などで塗り絵を飾る額縁を購入しても良いですね。
また、外出レクリエーションの際にどんぐりや松ぼっくりを拾い、それを使用した工作レクリエーションもおすすめです。
ふくろうや羊など、松ぼっくりで動物を作ることができますよ。
ふくろうはボンドで目やくちばしをつけるだけなので、とても簡単です。
目は、100均などでも売られている目玉シールの活用がおすすめ。
くちばしは折り紙や画用紙、フェルトなどで作りましょう。
松ぼっくりには虫がついている場合もあるので、加熱消毒や洗浄消毒を行いましょう。
松ぼっくりは12月のクリスマスツリー作りにも最適のアイテムなので、多めに拾っても良いですね。
老人施設内で季節を感じるためには、施設の飾りやレクリエーションに季節感を取り入れることが大切です。
車椅子や寝たきり状態で外出することが困難な人も、季節の変化を楽しむことができますよ。
入所者一人ひとりの身体状況などを把握し、その人に合った介助・支援を行いましょう。
10月のレクリエーション企画には、様々な題材があります。
外出レクリエーションから、室内で行うスポーツや工作レクリエーションまで、10月だからこそ楽しめる企画がたくさんありますよ。
ハロウィンなどのイベントも取り入れて、老人施設でのレクリエーションを盛り上げていきましょう。