介護でベッドの水平移動の方法は?寝返りや車椅子の介助についても!

正しい介助方法を用いないと利用者、介護者双方の身体を痛めてしまう

こともあります。

ここでもう一度基本を学んで無理のない介助をしてほしいと思います。

基本的なことすぎて逆に聞けないようなことだと思いますので、

しっかりとお伝えしたいと思います。

今回は

介護でベッドの水平移動の方法を解説

介護でベッドの寝返りの方法を解説

介護でベッドから車椅子への介助方法を解説

以上の3点を紹介していきます。

少し長いですがお付き合い下さいね☆

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介護でベッドの水平移動の方法を解説

基本的な方法を紹介します。

介護の教科書に必ず載っている方法なので、まずは基本に忠実になって

いただければと思います。

移動動作の技術には3つの基本原則があります。

・利用者、介護者ともに安全であること

・無理なくできる方法であること

・利用者の残存機能が十分に生かされる方法であること

です。大前提ですので忘れずにいて下さいね。

また、ボディーメカニクスを十分活用して介護者と利用者の重心を近づ

けた方が、介護者にかかる負担は少なくて済みますよ。

介助の方法は、介助される方の状態によって異なってきますのでご了承下さいね。

寝たきりの方の設置面積を小さくします。

これは摩擦による抵抗を少なくする意図があります。

両手を胸の前で組み、足をどちらかの足に載せます。

動かしたい方向に腰の部分を動かし、追って上体も動かします。

動かす時は利用者を押すのではなく、手前に引き寄せてください。

最後に組んだ両手、両足を戻して終了です。

これが基本的動作の一連の流れです。

ただ、どうしても体格差があってこの方法でも動かすのが大変な場合もあります。

その場合は、イメージとして体を3分割に分けて手前に引くと言う

イメージにしてもらえると負担が少なくて済みます。足、胴体、上体の順に

分けて移動します。

認知症の方は両手両足を組んでもすぐに外してしまうこともあります。

そういう場合は無理矢理行わず、都度声かけをして怪我をしないように

介助をしてくださいね。

介護ベットの寝返りの方法を解説!

次に寝返りの方法解説します。

右側(右側臥位)になる方法解説します。

この場合右側に寝返りを打つので、介護者は右側にいてください。

まず両膝を立てて曲げてもらい、 左手を胸の上に置いてもらいます。

右手はベッド柵をつかんでもらいます。(右手が使えない場合は両手を胸の上に置く)

左肩と曲げた左足の膝のあたりを持ち、手前にゆっくり倒します。

横を向いたままだと辛いので、腰の位置を調整します。

サイドレールや壁際で右側に立てない時は今の手順をする時に、

肩と膝を押せば出来ます。

足が拘縮していて膝を曲げることができない方もいらっしゃると思いますが、

基本はこの動作で介助を行えばスムーズにできます。

介護でベッドから車椅子への介助方法を解説!

介助される方の状態にもよりますが、ここでは車椅子の移乗に全介助を

必要とする場合を想定して説明しますね。

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利用者に車椅子に移ることを説明し同意を得る。

車椅子の点検を行います。ブレーキ、空気の確認します。

車椅子をベッドに対して20~40°の角度で

ベッドからフットサポートの距離が10㎝離れるように置き、

必ずブレーキをかけフットサポートをあげておきます。

介護者は車椅子の置いてある方から介助します。

利用者の両手を腹部の上で組み合わせ、体をベッドの端に寄せます。

手順は水平移動のやり方で説明した通りで結構です。

利用者の足がベッドの対角線上に来るように寄せます。

少ない力で下肢(足)をベッドから下ろすことができるからです。

端座位になることを説明し、利用者の顔を手前に向け

両腕を介護者の首に回してもらいます。

続けて介護者の枕元側の腕を利用者の後頸部から

向こう側の肩部を支えるように深く差し込み、

上半身を介護者側に横向きに抱き寄せるようにします。

他方の手はベッドの上に突きます。

声かけしながら上半身を起こし、ベッド上についていた手で

ベッドを押すようにして利用者の上半身を起こします。

続けてベッド上についていた手を利用者の腸骨部から

膝部にすべらせながら利用者の臀部を回転させるようにして

両下肢をベッドの端へおろし、端座位とします。

ベッド上に手をつき、安定した姿勢で座らせます。

その状態で履物を履かせ、次に両足をベッドの方へ少し引きます。

利用者の両腕を介護者の首に回します。

介護者は、利用者の腰部に両手を回して組み合わせ、利用者の胸と

介護者の胸をできるだけ密着させます。この場合、

手と手を重ね合わせておく方が利用者の体型に合わせて

幅を加減できるので、利用者との密着度が高くなり安全に介助することができます。

介護者は重心を低くして利用者の体を前傾させ、

介護者の肩に顔を乗せてもらいます。

利用者の下肢を介護者の両膝で挟み保護しながら声をかけて

利用者の腰を引きつけるようにして立ち上がります。

立ち上がったら安定感のある姿勢となるように一旦態勢を整えます。

介護者は両膝を挟みながら、利用者をしっかりと支え、

車椅子側へ体を反転します。

この時介護者と利用者の重心は近い方がいいです。車椅子の正面に立ったら

介護者は利用者と一緒の高さになるように重心を低くして車椅子に座らせます。

介護者は車椅子の後ろに回り、利用者の脇の下に手を入れ利用者の

両腕をつかんで体を引き車椅子に深く座らせます。

座り心地を確かめ、体調の確認を取ります。

衣服を整えフットサポートに足を乗せて移乗が終わったことを伝えます。

まとめ

 ベッドでの水平移動の方法

両手を胸の前で組み、足を片方に乗せ、

動かしたい方向に腰を引き、追って上体も動かす

大変な場合は下肢、腰部、上体に分けて動かすと良い

介護でのベッドの寝返りの方法

右側を向く場合、右手でサイドレールを掴む

(無理な場合は胸の前で両手を組む)

膝を曲げ(立て膝の状態)、左肩と左膝を右側に引く

腰の位置を調節し楽な姿勢をとる

介護でベッドから車椅子への介助方法

車椅子の状態を確認し、ベッドに対して20〜40°の位置に置く

両手を胸の位置で組んでもらい、ベッドと対角線上に足を動かす

利用者に介護者の頸部に両手を回してもらい、介護者の枕元側の腕を

利用者の頸部から肩部に腕を深くまわす

臀部を回転させるイメージで抱き寄せながら起こす。他方の手は腸骨

部から膝部に滑らす

端座位になり履物を履き、利用者の腰に手を回し抱き抱えて移乗する

簡単にまとめるとこんな感じです。

基本なので難しいことではないと思います。

このほかにもいろいろなやり方があったりしますが、基本を応用してい

るのでまずは基本を抑えてくださいね。

応援しています☆

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