高齢化の一途をたどっている日本。
介護現場の問題には老人施設数の不足だけでなく、介護職員の不足も挙げられます。
介護職に就きたいと思っている人の中には、身だしなみに悩んでいる人も多いでしょう。
介護職員の身だしなみについては法律などで決められていないため、施設によって規定が異なります。
指輪などのアクセサリーは入居者の体を傷つけてしまうこともあり、仕事中の着用を禁止している施設もありますよ。
では、髪色やネイルなどはどうでしょうか?
爪は長すぎると危険ですが、髪色は入所者に害がないイメージですよね。
しかし、髪色は入所者や家族との信頼関係に大きく影響する場合もあります。
今回は、介護職員の茶髪やネイルなど、身だしなみについてご説明します。
これから介護職に就きたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
介護職員の頭髪については、その施設の方針によっても異なります。
明るめの茶髪がOKな施設もあれば、身だしなみに厳しく黒髪か暗め茶髪のみOKの施設も。
病院などの施設では、髪色は黒髪か暗めの茶髪のみOKのところがほとんどです。
では、髪の色が入所者のケアにどんな影響を与えるのでしょうか?
周囲の声も合わせてご説明します。
老人施設に入居している人は、ほとんどが介護職員よりも高齢です。
そのため、明るい髪色に抵抗がある人もいます。
「黒髪の方が清楚に感じる」というイメージを持っている入所者や家族も多いでしょう。
そのイメージもあり、介護職員は黒髪や暗めの茶髪のみOKとしている施設もあります。
ケアの質が良くても、明るめの髪色により「あの人にケアを任せて大丈夫かな?」と思われる場合もあります。
介護職に就く場合は明るめの髪色は控え、黒髪や暗めの茶髪を選びましょう。
仕事中は入所者に髪がかからないよう、髪をしっかりまとめることも重要ですよ。
介護職の仕事は、主に入居者の生活の支援になります。
1人でトイレに行くことが困難な場合は、ズボンの上げ下ろしなどを介助することもあるでしょう。
その際、ネイルが入所者の体を傷つけてしまうことも。
そのため、長すぎる爪や装飾のついた派手なネイルはおすすめできません。
介護職はケアによっては入所者に体を密着させるため、高齢者の体を傷つけない身だしなみが前提になります。
では、マニキュアなどはどうでしょうか?
マニキュアには爪を綺麗に見せる効果もあります。
施設によっては、ピンクなど自然な色のネイルであればOKというところもありますよ。
おしゃれ好きな入所者には介護職員のネイルに興味を持ち、「私もやってみたい!」という人もいます。
その場合はレクリエーションとして、みんなでおしゃれを楽しんでも良いですね。
介護職員の身だしなみは施設によっても規定が異なるため、必ず確認をしましょう。
介護職員の身だしなみは、人から見た印象が重要になります。
入居者や家族から見て身だしなみが整っていないと、信頼関係などにも影響することも。
「あの人にケアを任せて大丈夫かな?」と思われないためにも、身だしなみには十分注意しましょう。
定期的に、職員同士で身だしなみをチェックしても良いですね。
介護職員の身だしなみは、その施設の印象にも大きく影響しますよ。
また、介護職員の身だしなみで大切なのは、入居者の体を傷つけないことです。
高齢者の皮膚はとても弱く、ちょっとのことで傷になってしまう場合もあります。
また、高齢者の場合は傷の治りが遅く、同じ箇所を何度も怪我してしまう可能性もあります。
髪色が暗めで髪をまとめていても、髪をまとめるピンなどが傷の原因になることも。
おしゃれを楽しみたいという気持ちもあると思いますが、仕事中はできるだけシンプルな身だしなみがおすすめです。
アクセサリーや爪の長さはもちろん、髪をまとめるピンや職員の名札など、入所者に触れるところの身だしなみはケアの度に確認しましょう。
人の見た目は第一印象にも大きく影響し、その人が信頼できるかどうかを判断する材料にもなります。
介護職は、入所者や家族との信頼関係が重要になる仕事です。
おしゃれを楽しみたい気持ちもあると思いますが、仕事中はできるだけシンプルな身だしなみを心がけましょう。
髪色やネイルなど、施設によっては規定のないところもあります。
しかしそれは、入居者の体を傷つけないことが前提です。
ケアによっては入所者に体を密着させることもあるので、ネイルや髪をまとめるピン、職員の名札などにも気を付けましょう。
ケアを行う前に、その都度自分の身だしなみを確認しても良いですね。