皆さんは、「食用菊」という種類の菊があることをご存知でしょうか?
安房宮や延命楽などの種類が存在します。
主に愛知県や山形県、青森県で栽培され出荷されていますが、
元は中国から伝わり、日本では奈良時代から栽培が始まったとされています。
食用菊は、観賞用の菊と同じ仲間ではありますが、
食べやすいように品種改良されており、苦味が抑えられています。
食べたことのないという方でも、お刺身に添えられている、
あの黄色い花を目にしたことはありますよね。
あれが食用菊です!!
色合いだけの飾りではなく、実際にお醤油に散らして食べるのがおすすめの食べ方ですが、
他にも色んな食べ方があります。
食べ方がわからず、なかなか自分では購入する機会がなかったという方や、
食用菊を頂いたけれど食べ方がわからないという方のために、
「食用菊の美味しい食べ方」やその栄養素を詳しくご紹介していきます。
食用菊は苦味もなく、食感はシャキシャキしていて、美味しく食べられる食材です!!
ではまず、食用菊のおひたしからご紹介していきますね!!
食用菊のおひたし/3人分
〈材料〉
・酢…大さじ1
・醤油…少々
・塩…少々
〈作り方〉
①食用菊は花びらのみを使いますので、額から花びらをちぎっておきます。
②お鍋に水を入れ沸騰させます。
(このとき酢も一緒に入れます。酢を入れることで色が鮮やかに保てます!)
③沸騰したら食用菊を入れます。
30秒ほどかき混ぜて、浮いてきたら手早くザルにあげましょう。
④冷水で冷まし、水気をよく切ります。
水っぽく感じるのが嫌であれば、手でギュッと絞っても大丈夫です〜。
⑤味付けはお好みで、醤油、塩を加減して下さいね。
とても簡単で、時間もほとんどかかりませんので、是非この機会に、
食用菊を食事のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
では次にご紹介するのが、「食用菊の酢の物」です!
こちらも簡単にパパッとで作れますので、参考にしてみて下さい。
食用菊の酢の物/3人分
〈材料〉
・酢…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・醤油…大さじ3分の1
〈作り方〉食用菊の額を持ち花びらをちぎります。(使うのは花びらのみです)
①砂糖、醤油は合わせておきます。
②お鍋に水、酢を入れて沸騰させます。
③沸騰したら、食用菊を入れて30秒ほどかき混ぜます。
④浮いてきたらザルにあげて冷水で冷ました後、水気をよく切っておきます。
⑤予め合わせておいた砂糖、醤油を入れて味付けします。
酢の物もおひたし同様、とても簡単にパパッと出来上がりますので、
食用菊がある時には是非作ってみて下さい。
おひたしや酢の物以外でも、炊き込みご飯や天ぷらなどでも楽しめますよ〜〜!
食用菊は、色合いも鮮やかで料理のアクセントとしても楽しめるものですが、
栄養はあるのでしょうか。
口にするものであれば、その栄養も気になるところですよね。
では、食用菊の栄養素についてご紹介しますね!
・グルタチオン
食用菊にはアミノ化合物のグルタチオンが含まれており、
解毒・殺菌・防腐作用があります。
お刺身に添えられているのは、この作用を利用した昔からの知恵ですね。
・クロロゲン酸・イソクロロゲン酸
なかなか聞きなれない言葉ですが、この2つはポリフェノールの一種で、
抗がん作用や悪玉コレステロール、中性脂肪にも効果を発揮します。
・ビタミン類
食用菊には多くのビタミン類が含まれています。
ビタミンC…抗酸化作用
ビタミンE…皮膚、粘膜の再生に必要
ビタミンB2 …アンチエイジング、美肌効果
以上が食用菊に含まれる主な栄養素です。
これだけの栄養素が含まれているなんて、ちょっと意外と思った方も多いと思います。
これまで食べたことがなかった方も是非、旬の時期には挑戦してほしい食材です!
いかがでしたでしょうか。
食用菊は10月〜11月に旬を迎えます。
クセも少ないため、おひたしや酢の物など色々な料理に使えて楽しめると思います!
これまで挑戦したことがなかった方は、是非これを機に
食用菊を食べて美味しさを実感してみて下さい〜。