食用菊とは、その名の通り食用に改良されて栽培された菊のことで、
苦味が少なく食べやすく作られているのが特徴です。
中国などでは、菊は長寿の漢方薬としてお茶などで飲まれていましたが、
日本で食用として食べられるようになったのは江戸時代からとされており、
ずいぶん昔から食されていたことが分かります。
私達の身近なもので言えば、お刺身に付いている一見タンポポのような食用菊。
色合いのアクセントとしても綺麗で目を引きますが、
意外と食べるという方は少ないと思います。
そもそもこの菊を食べるものだと思っていない方もいらっしゃると思いますが、
これはれっきとした食用菊で食べることができるものなのです。
ではこの、お刺身に付いている「菊」の食べ方やその意味についてご存知でしょうか。
食べれるものだと思っていなかった方にとっては、考えたこともなかったと思いますが、
今回の記事では、食用菊の食べ方について詳しくご紹介したいと思います。
併せて、食用菊がお刺身に添えられている意味についてもお話しします。
興味はあったけれど食べたことがない・食べてみたいという方は食べ方など、
是非参考にしていただければと思います。
では早速、お刺身に添えてある食用菊の食べ方についてご紹介します。
一見、菊そのまま刺身醤油で食べるものなのかなと思う方もいらっしゃると思いますが、
それは間違いです。
もちろん食用ですので、その食べ方でも食べられないことはありませんが、
一番美味しく食べるには、ちょっと違った食べ方をおすすめします。
それは…花びらを刺身醤油に散らすという食べ方です。
こうすることにより、見た目にも綺麗でアクセントとなり食感もシャキシャキと楽しめます。
お刺身と一緒に食べても苦味は感じませんので、お刺身の味を邪魔することはありません。
そもそもお刺身に菊が添えてある意味は何か気になりますよね?
それは、食用菊の殺菌効果が関係しています。
冷蔵庫など食品を保存する電化製品がない時代に、
魚を生食する場合少しでも長持ちさせるために食用菊を置いていたと言われています。
食用菊と一緒にお刺身を食べることによって食中毒予防の効果も発揮されるとされており
昔はお刺身には必ずと言っていいほど食用菊が添えれれていたそうです。
現在ではプラスチック製の菊が添えられていることが多くなりましたが、
それはワサビや大葉など同じような効果を持つものよりもコストがかかるため、
あまり置かれなくなったと考えられます。
では、お刺身に添えられている食用菊の効果とはどんなものなのでしょうか。
食用菊には殺菌効果があるというのは前述しましたので、その効果についてもう少し詳しく
ご紹介したいと思います!!
食用菊にはアミノ酸化合物のグルタチオンというものが含まれています。
このグルタチオンには、殺菌・防腐効果、さらには解毒効果まであるのです。
秋刀魚や鯖などに寄生するアニサキスまで殺す作用まであるというのですから驚きですよね。
そして、食用菊にはビタミンやミネラルも豊富に含まれているため、
抗酸化作用やコレステロールなども抑制してくれる効果があります。
これだけ見ても、食用菊はとても優秀な食材ということがお分かり頂けると思います。
今まで、食べ方がわからなかったり、食べるものではないと思っていたりで
実際に食べたことが無かった方も今後は是非、お刺身と一緒に食べてみてください!
お刺身に添えられている食用菊を見たことはあっても、
食べ方がわからず実際に食べとことがないという方も多いと思います。
食べ方は、醤油に花びらを散らして、お刺身と一緒に食べるという食べ方が一般的だと思います。
また食用菊には、殺菌・防腐・解毒作用まで備わっている優秀な食材です。
彩としても楽しめる食用菊ですが、是非お刺身と一緒に食べて楽しんでみてはいかがでしょうか。