くわいの素揚げで皮はどうする?揚げ時間と食べ方についても!

お正月のおせちに、「芽が出る」、「芽出たい」という出世や

おめでたい意味を持つ縁起ものとして入れられる『慈姑(くわい)』

ご存じですか?

おせちには、色良く煮物にして入れますよね。

くわいをおせちの煮物にするときは、形の揃った大きめのサイズのものを

選びますが、実は、そういった規格品はとても高価です。

くわいの産地、広島県福山市では、各地の料亭などの高級おせちに使われるような

規格品でなくても、安く手に入るちょっと小ぶりなものやとっても小さい

一口サイズのものまで、家庭では好んで食べますが、その調理法は、なんと素揚げ!

これがまた、ビールにも合って、大人の味でイケるんです!

そこで、今回は、皆さんに味わっていただけるように、このとっても簡単な

「くわいの素揚げ」の作り方や、食べ方もご紹介したいと思います。

くわいの素揚げで皮はどうする?

おせち料理に入っているくわいを思い出してみましょう。

「芽が出る」ことを大事にするため、わざと芽を残し、皮は剥いてから

煮てありますよね。

くわいの素揚げを作る時、素揚げなので、そのまま揚げるんだな、

ということはわかりますが、皮はどうするのかな?角みたいな芽の部分は

どうするのかな?というのが疑問でしょう。

まず皮ですが、くわいを調理するとき、水できれいに洗いますが、そのとき、

汚れをしっかり落としたら、直径2㎝くらいの小さなくわいなら、そのままでも

大丈夫です。

少し大き目のものであれば、お好みで、薄皮を取っておいてもいいですよ。

皮はそのままでもOKなのですが、芽と反対の方の底の部分を包丁で

切り落としておきましょう。

その後、キッチンペーパーなどで水気を拭きとるか、しばらくザルにあげて

しっかり水を切っておきます。

それから揚げ油が160℃位になったら、くわいを入れて揚げていき、

上に浮いてきて、表面がキツネ色になったら出来上がりです。

(揚げ温度は160~180℃がいいでしょう。)

次に、芽の部分ですが、残しておく方が、揚げる時につかみやすいのと、

ぜひ素揚げでも「芽が出るぞ」という気分で食べていただきたいので、

おすすめですよ。

それから、サイズでいうと、実は、小さなくわいの方が、素揚げには

適しています。

くわいは実が結構堅めでしっかりしているので、あまり大きなサイズのものを、

そのまま素揚げにすると、中まで火が通りにくいですね。

ですから、そんな場合には、縦半分に切ったり、「くわいチップス」にするのも、

おすすめですよ!

くわいチップスにする場合は、洗って、底の部分を切り落とした後、

そのまま、底から芽の方向へ向かってスライスしていきます。

皮はお好みで剥いてからスライスしてもいいし、簡単にスライサーを使って

切っていくこともできます。

そして、キッチンペーパーでしっかり水気を切ってから、揚げていきましょう。

くわいを素揚げする時間はどのくらい?

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くわいは、揚げ油に入れてから、“浮いてきてキツネ色になる”のが、

できあがりのサインですが、時間的には小さいサイズなら3分程でいい

思いますが、揚げながら、時々菜箸などで転がしてやりましょう。

やや大きなものになると、5~6分かかることもありますが、焦げないように

注意しましょう。

このようにくわいのサイズによって、揚げ時間は変わってきますので、

特に大きなサイズのときは、楊枝や竹串を使って中を確かめてみましょう。

小さいサイズのときは、ひとつふたつ、揚げたてを食べてみるのもアリですね。

また、スライスを揚げる「チップス」の場合には、ほんの1~2分程で

キツネ色になり、できあがりです。

油の中で、動かしながら揚げていきますが、一つが小さいので、網杓子などで

すくうと、取り出しやすいですね。

くわいの素揚げの食べ方を紹介!

くわいの素揚げの食べ方をご紹介します!

基本的に、シンプルな塩味がとても合います。

揚げ上ったくわいは、キッチンペーパーや天ぷら紙などでしっかり油切りをしながら、

すぐさま塩を適量、振りかけておきましょう

早めにかけておく方が、味が付きやすいですよ!

塩といっても、この頃は、様々な種類のものが手に入りますね。

食塩のほか、岩塩、藻塩(もじお)もおいしいです。

私のお気に入りは、塩だけでなくコショーもかけて、塩コショー味でいただく

食べ方です。

ポテトフライのように、ケチャップをつけてもいいですし、他にも合いそうな

ディップを、いろいろ試してみるのも楽しいですね。

くわいは、ほっくりした栗のような芋のような味わいの中に、

独特な苦みが少し感じられるので、大人の味の食品ではありますが、それがまた

くわいの美味しさでもあります。

ほろ苦い味といえば、ビール!

ビールには枝豆が定番ですが、冬には、旬のくわいの素揚げもなかなかいいですよ。

塩味がとってもマッチします。

それに、素揚げやチップスにすると、煮ものほど苦味は気になりませんし、

子どものおやつにもなり、地元では学校給食にも登場していますよ。

まとめ

くわいを食べるのは、お正月のおせちの時だけではありません!

この頃、素揚げで食べる人が増加中なんです。

年末になると、おせち用の大きくて形の揃ったもの以外に、スーパーでも、

小さなサイズのくわいが、素揚げ用にパック入りで手に入るように

なりました。価格も比較的安価です。

くわいを素揚げにして塩味で食べると、大人のおつまみにも、

子どものおやつにもなって、家族でつまんで食べられますよ。

今回は、くわいの素揚げをつくるとき、皮などの下処理はどうすればよいか、

また、食べ方についてもご紹介しました。

冬のおつまみのひとつとして、また「芽の出る」ことを祈って

縁起の良い1品おかずとして、旬のくわいの素揚げを、

ぜひ味わってみてくださいね!

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