ポットにお茶を入れて常備しておいたり、持ち歩いたりするのは、地球にもお財布にも優しくエコな行動でもあります。
しかし、お茶を入れているとどうしも付いてしまう「茶渋汚れ」が気になりませんか？
家で使う急須や紅茶のポットも、陶器などでできた白いものは特に、使う程に茶色い輪っかのような跡がついていくのがわかります。
茶渋って、普通に台所洗剤で洗っても落ちないんですよね。
そこで今回は、ポットについてしまった茶渋汚れを落とす方法について、エコ洗剤の「クエン酸」に注目して、解説していきます。
いつもお茶などを入れているポットに茶渋が付いてきてしまうのは、お茶に含まれる渋み成分でもある“タンニン”が原因です。
日本茶だけでなく、コーヒーや紅茶などにも含まれていますよ。
そして、このポットの「茶渋」は、歯の着色汚れの「ステイン」と呼ばれるものと同じようなものです。
「ステイン」も、必死にゴシゴシと歯磨きをしても、そう簡単に取れるものではありませんよね。
それと同じように、タンニンがいろいろな物質と結合して、ポットなどの表面について固まっていったのが、茶渋汚れです。
ですから、茶渋汚れはガンコで、普通に台所洗剤（中性洗剤）で洗っただけでは落ちにくく、どんどん重なって汚れが付いていき、そのうちに雑菌なども一緒に付きやすくなります。
ということは、茶渋が付くと、見た目が悪いだけでなく、不衛生にもなるので、ポットを安心して使うためには、やはり、茶渋は落とした方が良さそうですね。
ポットの茶渋を落としたい！と思ったとき、よく「クエン酸が効く」といいますよね。
クエン酸は、重曹とセットで名前が出てくることが多いのですが、どちらもここ数年でとっても人気の出たエコ洗剤です。
天然に存在する物質からできていて、地球にもエコ、１００円ショップでも手に入り、お財布にもエコ、そして、選んで使えば体にも害がなく使い勝手が良いので、家中のお掃除にひっぱりだこな洗剤ですね。
さて、この「クエン酸」ですが、クエン酸自体は酸性なので、アルカリ性の汚れを溶かす性質があります。
では、茶渋はアルカリ性の汚れなのか、というと、どちらかといえば酸性の汚れなので、効き目が怪しいと思いませんか？
しかし、茶渋には、先ほど触れましたが、雑菌も一緒になって付いていたり、また、水に含まれている水垢なども一緒に合体して固まっていたりします。
この雑菌や水垢は、アルカリ性の性質をもっています。
ということは、劇的ではないにしても、クエン酸の効果も期待していいでしょう！
そこで、クエン酸を茶渋取りに使いたい時は、「漬け置き」する方法がおすすめです。
ポットに粉状のクエン酸を入れ、60℃くらいのお湯を入れて溶かし、しばらく放置しておきましょう。
就寝中に漬け置きしておいても大丈夫ですよ。
（目安としては、1リットルの湯に大さじ1～2杯のクエン酸ですが、適当で大丈夫です。）
その後、ゆっくり中身を捨てたら、スポンジなどでこすり洗いをして、汚れを落としましょう。
茶渋汚れがある程度柔らかく、落ちやすくなっています。
最後に、もう一度台所洗剤で洗っておきましょう。
【注意】お湯を捨てるときには、充分注意しましょう。
そして、もしクエン酸では落ちなかったガンコな茶渋汚れがあれば、エコ洗剤の仲間の「重曹」も役立ちます。
重曹自体が弱アルカリ性なので、クエン酸とは逆に酸性の汚れを溶かす性質があります。
もし、お手持ちなら、重曹の漬け置き洗いも効果的ですので、お試しくださいね。
両方の長所を生かして、茶渋汚れを分解していくことができます。
【注意】
ただし、重曹の場合、変色してしまうので、ステンレス以外の金属には使用できません。
また、外側に塗装が施してあるポットは、塗装面がはがれやすくなるので、丸ごとの漬け置きはしないでくださいね。
お茶を飲みたい時に、必要になるポット。
持ち運ぶものや、家で使うもの、いつもいろいろと使っていますが、どうしても付いてきてしまうのが、茶渋汚れですね。
見た目も黒っぽく汚れた感じでイヤな気分になりますが、そのままにしておくと、雑菌も付きやすくなってしまって不衛生に。
そこで今回は、ポットの茶渋を落とす方法について、クエン酸や重曹を使う方法をご紹介しました。
他にも、エコ洗剤の代わりに、食酢を使う方法や、かんきつ類の皮の内側を使ってこする、という方法もあります。
いつも使うポットの茶渋を落とし、ピカピカで清潔なポットでお茶を飲みましょう！