介護で車椅子からベッドへの移動時に注意すべき点や一部介助の方法

介護士が利用者に行う介助方法は色々ありますよね。

歩行が不安定の人のそばで転倒しないように行う「見守り介助」

自力で食事が食べられない人に食べさせてあげる「食事介助」

体が不自由で自力で入浴する事が困難な人に行う「入浴介助」と様々です。

そんな中、利用者をその場所から移動させる「移動介助」は基本中の基本。

体を抱えたり、支えたりしながら介助を行います。

移動の介助ができなければ、浴室や食堂に連れて行ってあげることができません。

そこで今回は、

・介護者が車椅子からベッドへの移動を行う際の基本の手順
・車椅子からベッドへの移動時に注意すべき点は?
・車椅子からベッドへの移動を一部介助する場合

上記3つについてご紹介していきます。

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介護者が車椅子からベッドへの移動を行う際の基本の手順

それではまず車いすからベッドに利用者を移動する介助方法から紹介します。

車椅子とベッドの位置確認

全介助の場合について紹介します。

まずは車いすをベッド脇に近づけます。

その後ベッドサイドとタイヤの位置が15度~30度くらいいなるよう角度をつけて配置しましょう。

角度が大きすぎると足の旋回幅が大きくなり、ねん挫などの危険が伴います。

また、角度がないとベッドに座る時にフットレストで足の怪我に繋がる可能性があります。

介助をしていて怪我をさせたら本末転倒。

十分注意して対応しましょう。

相手の状態を確認しながら介助を行う

車椅子の配置ができたらいよいよ介助本番です。

まずは車いすの座面の位置を確認しましょう。

あまり深く座っていると、移動しにくいですので浅めに座り直してもらいます。

座り直したら介護士は利用者の腰に手を回します。

利用者は介護士の肩に手を回すようにして、息を合わせて立ち上がりの動作に入ります。

立ち上がる前には必ず利用者の体調を確認するようにして下さい。

利用者本人が立ち上がりやすい環境を作る。

立ち上がりの際はなるべく利用者が前傾姿勢になるよう心がけて下さい。

介護士はなるべく自分の体に利用者の上半身を預けてもらうよう支えます。

また、利用者の腰のあたりを浮かせるように支えましょう。

自重が軽くなり、利用者もしっかり立てるようになるからです。

その後はゆっくりと旋回し、ベッドに座ってもらいます。

座った後も必ず腕で支えてあげて下さい。

自力で座位が取れず、そのまま後ろに倒れてしまう可能性があるからです。

以上が基本的な移動動作となります。

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車椅子からベッドへの移動時に注意すべき点は?

基本的な動作の次は、移動時の注意点についてお伝えします。

ブレーキは忘れずにかける事

車椅子のブレーキをしっかりかけることを忘れないで下さい。

特に本人が車いすのアームレストを持って立ち上がれる場合はとても危険です。

アームレストを持って立とうとすると、車いすが後ろに下がる可能性があるからです。

必ずブレーキは掛けるようにしましょう。

フットレストを上げる

ベッドへ介助をしながら移動する時は、フットレストを必ず上げてください。

フットレストが下がっている状態で立ち上がったら非常に危険です!

何故なら足を旋回させたときにフットレストにぶつけて怪我をさせてしまうからです。

必ずフットレストから足を下ろしてもらったら、その場で上げてしまいましょう。

車椅子からベッドへの移動を一部介助する場合

最後は一部介助での移動の介助になります。

今回は半身麻痺の場合についてお伝えしていきます。

健側に車椅子をつける

車椅子とベッドの角度は変わりません。

しかし左右どちらか麻痺である場合、必ず健側に車椅子をつけるようにして下さい。

麻痺側に車椅子を置かれても、手を動かすことができないからです。

健側の手が届く位置に車椅子を置いたら、利用者には浅く座ってもらうよう声掛けをしましょう。

この時バランスを崩して転倒する危険性があります。

介護士は必ず利用者のそばにいるようにして下さい。

足の位置確認

浅く座ってもらった後は、足の位置にも注意を向けましょう。

足に力が入りやすいよう、健側の足を少し引いてもらいます。

その際患側は介助して下さい。

足を引いたら利用者にベッドサイドレールを持って頂き、いよいよ立ち上がりです。

介護士は必ず麻痺側に立って介助をする事

立ち上がる時は前傾姿勢をとってもらいましょう。

また、立ち上がる時は必ず介護士は患側に立ち、麻痺側の足の膝折れに注意して下さい。

最後は健側の足を軸にして回転し、ゆっくりベッドに座ってもらうのです。

座った後、横になるまで体を支えてください。

麻痺がある場合しっかり座位が取れない事が多いからです。

まとめ

それではまとめに入りましょう。

介護者が車椅子からベッドへの移動を行う際の基本の手順

・車椅子とベッドの位置確認(大体15度~30度くらい)
・相手の状態を確認しながら介助を行う
・利用者本人が立ち上がりやすい環境を作る。

介護士は利用者の腰辺りに手を回し、利用者は介護士の肩に手を回しましょう。

車椅子からベッドへの移動時に注意すべき点は?

・ブレーキは忘れずにかける事
・フットレストを上げる

介助中に事故が無いようしっかり対応しましょう!

車椅子からベッドへの移動を一部介助する場合

・健側に車椅子をつける
・足の位置確認
・介護士は必ず麻痺側に立って介助をする事

一部介助の場合は過剰介護にならないよう気を付けましょう。

いかがでしたか?

今回は車いすからベッドへの介助についてご紹介しました。

介護士として働く上で移動や移乗の介助はとても大切です。

正しい手順で行わなければ、利用者にケガをさせてしまうかもしれません。

今一度介助方法を見つめ直し、注意点などを参考にして頂ければと思います。

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